12・1月度の安全・品質パトロールは、当社安全部と協力業者様と共同で大阪市、柏原市、大津市、枚方市の改修、新築現場4件を対象に実施しました。
各現場で共通して指摘が出たところは、「開口養生が甘い」というものです。
現場では開口部が多く発生しますが、その「度合い」はまちまちです。
例えば、ELVピットなど使用頻度が低いものから、マンホールの様に使用頻度が高いものがあります。使用頻度が低い開口は、鉄板や足場板などで頑丈に養生されていますが、使用頻度が高い開口については、コンパネ1枚を被せているだけでズレ止めもなく、隙間が空いた不安全な養生となる傾向にあります。また、使う度に開閉をするのが手間なので、防護柵を設けずに開けっ放しになってしまうこともあります。
転落災害が後を絶たない原因として、この様な「ちょっとした手間の省略」が考えられます。実際の災害事例でも、1~2分目を離した隙に第三者が転落してしまったというパターンがあります。特に開口部を使用する作業を行う場合は下記の点を厳守して下さい。
1、開口部を設けたら防護柵を100%設置する。
2、作業終了時は確実に養生する。
3、「開口部注意」という明示を行う。
なお、防護柵を設ける場合、手すりの高さ等の法令は下記を参照して下さい。
「厚生労働省ホームページ 足場等からの墜落防止対策について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei26/dl/01.pdf
安全は99%でなく100%でなければ意味がありません。「不安全状態の時間をゼロ」にする意識を持って行動しましょう。